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第5回北海道・くりやま100kmウルトラ遠足参加記
4.レース(中盤:中間点から74.6kmハーブガーデンクレス前「ビキニ」エイド)編

2005.9.13
ラナイsato

No.1255

 48kmの中間点エイドでは、朝預けておいた荷物を受け取ります。前半は長袖、タイツで走りましたが、後半は半そで、スパッツに着替えました。シューズ、手袋も交換してリフレッシュします。帽子は変えませんでしたが,首にはバンダナをまいて直射日光から保護します。膝にはコールドスプレーを吹きつけてアイシングします。中間点エイドでは水分補給のみでなくエネルギー補給として,おにぎり、うどん、メロンなどをいただきます。少し長めの休憩をとり(45kmから50kmまでの所要時間はエイドでの休憩を含め70分)、ストレッチなどをしてから出発することにしました。

距離的にはまだ48kmであり、飛翔・千葉で60kmを経験しているのでまだ大丈夫だろう(走れるだろう)と思っていたのですが、このあとすぐに膝の痛みが思ったよりもひどいことがわかりました。実は、中間地点で駅の連絡通路を通って線路を越えるのですが、その連絡通路の階段の上り下り時に膝に激痛が走ります。くだりの時に特に痛みます。(今まで経験したこともないような痛みで、ちょっと弱気になりました。「ここでリタイヤしたらゴール地点までは約1kmなのですぐに戻れる」と、チラッと頭の中をよぎりました。でも,「ここから後半をすべて歩いたとしても、もしかしたら制限時間内にゴールできるかもしれない」とか、「歩いてゴールしてもウルトラマラソン完走になるのか」とか、いろいろな思いが頭の中をぐるぐるしました。結局、「休み休みいけば膝の痛みも和らぎ、また走れるようになるかもしれないから、とりあえず前に進もう」というように考えるに至り、前に進むことにしました。50kmの通過時間は6時間ちょうどでした。

 51.6kmのエイドは「ながぬま野菜直売所」の駐車場にありました。中間点からの距離は3.6km程度ですが、ほとんど歩いているため約45分もかかりました。エイドでは、スタッフが名簿に書いてあるランナーの出身地をみて話しかけてきます。私の場合、「東京から参加」なので、「東京弁で一言お願いします」といわれました。でも、「もともとの出身は新潟の長岡なので東京弁はあまり話せない」というようなことを言いますと、ちょっと残念そうな様子でした。そのうち、次のランナーがエイドに到着しました。その人は「福岡から参加」となっていたようで、「博多弁で一言どうぞ」に対して「福岡だけど北九州だから博多弁じゃないんだよね」というようなやり取りがあり、結構笑わせてもらいました。
このエイドを過ぎると、次は夕張川沿いの堤防を走り(歩き)ます。背丈以上の雑草に挟まれた轍(砂利道)を進みます。ほとんど無風で、日陰もなく、直射日光が体力を消耗させます。この平坦の堤防が約6km続きます。もう、楽しみはエイドのみで,エイドを目標に進んで行くという状態なのにこの堤防区間にはエイドがありません。これまでで一番きついところでした。でも、堤防コースが終わり,幹線道路(栗沢南幌線)に出てすぐのところに、UMC(ウルトラマラソンクラブ)の私設エイドがありました。砂漠の中のオアシスといった感じでほんとに助かりました(この後、UMCの方は先回りしてくださり、ところどころで応援してくれてました。ありがとうございました)。UMCのエイドを過ぎ、57.6km地点の三重湖公園エイドでは一口では食べれないほどの大きなイチゴが提供されていました(甘くてとてもおいしかったです)。

 膝の痛みは和らぐことなく、ほとんど歩き状態が続きます。50kmから60kmまでの5kmのラップタイムは,それぞれ52分,50分でした。コースは南幌町をかすめるようにしてまた栗山方面へ戻ります。途中、64.3kmエイドは「浴衣エイド」と称し、スタッフが浴衣姿で迎えてくれました。ちょっと元気が出たかなと思いましたが,このエイドを過ぎ,緩やかにコーナーを曲がると唖然としました。前に見えるのは,直線コースで緩やかなのぼりで、ずっと向こうがぼやけて見えます(コース図では約4kmの直線)。この直線コースの途中,TV局の撮影隊が待ち構えています。後ろから来た男性ランナーが,「TVに映るぞ,さあ,走ろう」と声をかけてくれますが,膝の痛みのため走れません。後続ランナーに次々と抜かれます(その中に楽松師匠もいます)。途中,歩道で寝ているランナーもいます。気分が悪くなったのかと思い,「大丈夫ですか〜〜?」と声をかけると,ちょっと眠たくなったので少し休んでいるとのこと。

坂を登りきれば、また下りです。69kmのエイドで水分補給し、アイスキャンディーをいただきます。この後、コース最高地点となる馬追山へ向かいます。未舗装路の山道です。追い抜いていく人も登りは苦しいようで、「歩き」も入っていました。登りきった72.6km地点に馬追山エイドが設置されていて、この区間は3.6kmと短い距離の設定でした。登った後はお決まりのくだりです。急なくだり坂を左膝をかばいながら歩いていきます。くだりは登り以上に厳しく,左膝をかばい続けたためか右のアキレス腱がシューズにあたり痛みが出てきました。そのうち、未舗装のくだり道は途中から舗装道路に変わり、コースも直線コースとなりました。長沼町に向けて約4kmの直線コースを進みます。途中,75km地点にエイドが設置されていました。なんと、このエイドの名称は「ビキニエイド」です。ビキニ姿のスタッフが元気をくれます。ちょうど75kmだったので、一応ストップウォッチでラップタイムを取るためにボタンを押しました。そしたら、ビキニ姿のお姉さんが、「時間なんか気にせずいきましょう」と言ってくれます。そうなんですよね、ほとんど歩きなので、ラップタイムなんか本当に関係なくなっているんですけど、悲しい性で、つい計測してしまうんですよね。なんと,この登り・くだり(65kmから75km)のラップタイムは5km当たり58分と67分です。75km地点で午後3時45分,スタートしてからすでに10時間45分が経過しています(中間点を出て,歩き始めてからすでに約5時間が経過)。

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上: コース沿いのジャガイモ畑。 
下:64.3kmの浴衣エイド後の直線コース(約4kmのだらだら登り)


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上:「サロマ」を走り,サロマから栗山まで走ってきて,さらに「くりやま」を走る三遊亭楽松師匠(スタート地点で撮影)。
下:馬追山をくだった後の舗装の直線コース


更新:2005.9.13
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