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第5回北海道・くりやま100kmウルトラ遠足参加記
5.レース(後半:74.6kmエイドからゴール)編

2005.9.20
ラナイsato

No.1257

 ビキニエイドを過ぎ,また直線コース(約3.6km)が続きます。長沼町に入ったところで直角に曲がり、直線コース(約2.7km)を山に向けて進みます。途中、80kmのエイドと81.3kmの「馬追いの名水」で水分を補給します。「馬追いの名水」には、小出ランニング道場のTシャツを来た方が親子で私設エイドを設置してくださって、アンパンをいただきました。オフィシャルのエイドは,到着する時間が遅いためかあまり食べるものが残り少なくなっていたようで,いただいたアンパンはとても助かりました。私はコース図を持っていなかったので、他の人からコース図を見せてもらい,ゴールまでにあと3回の登り下りがあることを確認して出発します。また山道(一部未舗装)で、牧場やキャンプ場の脇を通過します。走れないため早足で歩き続けます。スタートしてから12時間が過ぎ、「何人ぐらいゴールしているのかな」などと考えながら進みます。これまでのペース(5km/時間)で歩き続ければ、制限時間内にはゴールできそうですが,そのためには歩き続けなければなりません。何人かのランナーに抜かれます。みんな「がんばれ」と声をかけてくれます。膝の痛みで走れないことを話すと、自分はもう使わないからとスプレー式の消炎鎮痛剤をくださったランナーもいました。ありがたいことです。

88.8kmのエイドではイチゴ大福をいただきました。走っていないのでエネルギー不足という感じはなかったのですが,やはりお腹はすいていました。90kmの地点で午後6時33分。75km以降,5kmを56分,58分,53分かけて歩いてきました。6時半もすぎ,夕暮れが近づいてきます。懐中電灯を携行しなかったため(当初予定では日没前にはゴールするつもりでした),今日の日の入りは何時だろう、何時ぐらいまで明るいだろうと思いをめぐらせます。91kmを過ぎるとまた直線コースです。ほんとにまっすぐです。配布されたコース図では最後の登り下りとなっていたところですが、まっすぐのコースの向こうに道路が不連続になって見えます。そうです、登り下りがあるため、当然コースの先にある下りは見えませんがその後の登りが見えるといった状態です。今までもこのようなところはたくさんありました。「馬追いの名水」で確認した「登り下りはあと3回」では終わらないのです。コース図上、ひとつの登りの中にいくつかの登り下りが隠れているのです。

93kmのエイドを過ぎたあたりで暗くなってきました。富山から参加されているランナーの方が、「方向音痴で、別の大会でコースを間違って大変でした。良かったら一緒に行きませんか」と声をかけてくださいました。私は「走れないので歩くだけですが・・」と話し,了解を得て,ご一緒することとなりました。この方は,「くりやま」のみでなく,他の海宝さんの大会に参加されていると話されていました。95km地点で午後7時29分(この5kmは55分)でした。95kmを過ぎたところは馬追山に向かうコースと一緒で「すれ違い場所」です。すなわち、アップダウンのある約25kmのコース1周を約5時間かけて歩いてきたわけです。この時間では、これから馬追山に向かうランナーはもちろんいません。ひたすらゴールを目指して歩きます。95.7km,最後のエイドです。水分を補給しほとんど休むことなく出発します(後半は走っていないのでエイドでの休憩はほとんどなしです。また、左膝、右アキレス腱の痛みのためストレッチもできません)。

あたりが真っ暗になった後は,コース案内もわかりにくいところはありましたが、何とか夕張川にかかる橋(中間地点から50kmに向かうコースですれ違い場所)を渡り栗山の町に戻ってきました。駅前を通過し、ゴールまであと数100mでしょうか、だんだんゴール地点(公民館)が近づいてきます。ゴール地点では松明に火が入り、ランナーをフィニッシュラインに導いてくれます。一緒に歩いてきたランナーもゴール地点は走ってテープを切りたいということだったので先に行ってもらうことにしました。そのあとを、私も駆け足の真似事のような格好で松明に沿ってゴールに向かって進みます。ゴール前で海宝さんが待っていてくれます。海宝さんと握手をしてゴール。15時間23分の長旅が終わりました。

ゴール後は、中間地点で預けていた荷物と参加賞のメロンを受け取り、トン汁をいただきました。トン汁を食べている間にも次から次へとゴールするランナーが来ます(結果によると、完走率は約70%で、15時間台でゴールした人が一番多かったです)。少しすると、フジテレビのクルーがゴールしたランナーを取り囲みインタビューを始めました。ご夫婦で参加されたランナーがゴールしたようです(この模様は7月4日にテレビ放送されました)。疲れを癒すために「パラヒル」に向かいます。水風呂で膝とアキレス腱のアイシングをしました(自宅に戻り,病院にいったところオーバーユースということで2−3週間の休足を言い渡されました)。

反省点
・コース図携行。可能であればコース下見。
・ボトル携行(エイドの間隔が5kmで、所要時間は約30分を想定しミニボトルしか携行しませんでした。実際は歩きで約1時間かかり辛かった)
・現金携行(山の中では無理ですが、市街地に出れば途中のコンビニで買い物もできる)
・薬(痛み止め)必要
・念のため、リタイヤの仕方もよく頭に入れておく
スタッフの皆さんありがとうございました。今回の約10時間の「歩き」のつらさを忘れたころに再チャレンジしようかなと思っています。

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上:18時40分を過ぎ、日が暮れかけてきました。
下:コース図上では最後の登りとなる直線コース (91km付近)


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感動のゴールシーン


更新:2005.9.20
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