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見てきました。
東京国際マラソンの最後。

2006.2.16
マハロ菊池

No.1316

2002年から自分が走るようになって、それまでほとんど真剣には見ていなかったマラソン競技でしたが、この東京国際マラソンと11月の東京国際女子マラソンは、国立競技場で開催されるということもあって何度か足を運びスタートやフィニッシュを観てきたわけです。そしてついに2007年より3万人規模の市民ランナーも参加する大都市マラソンになるため、この1964年の東京オリンピックの思い出が色濃く残る国立競技場を発着とする東京国際マラソン(男子)は今年が見納めとなります。
http://event.yomiuri.co.jp/2006/tim/index.htm

この大会は陸上競技連盟登記・登録競技者でマラソンだと2時間30分を切った記録を持つ満19歳以上の男子しか参加できないという非常に競技レベルの高いエリートマラソン。今年は世界歴代2位の記録を持つサミー・コリル選手(ケニア)とこの大会で瀬古選手も中山選手も成しえなかった2連覇に挑戦する高岡選手のどちらが優勝するかが見どころだと思っていました。

レースは朝からの強い風。優勝候補のサミー・コリル選手はペースメーカが離れた後は結局風よけにされるような形になってしまい、こうなると2番手、3番手をつかず離れず走ってる選手が有利ですね。で、いつもの登り坂手前で、はじめに仕掛けたのは高岡選手でしたが、なぜか思うように差が開かず、世界ランキングでは格下のアンベッセ・トロッサ選手(エチオピア)がスパートして逆転。そのまま競技場では200m位の差になって優勝はさらわれてしまいました。

ありゃら〜、なかなか思うようには勝たせてはもらえませんね。まだ小さな高岡選手の息子さんも競技場で思いきり旗を振って応援してたのに。マラソンの神様は東京オリンピックで優勝したアベベ選手と同じ国の選手を最後の勝者に選んだわけですなあ。

勝利者と高岡選手のインタビューを聞いて、さて、帰るかなと競技場を出たんですが、まだ一所懸命に走ってるランナーが続々と帰ってくるので、応援がてら歩いていこうと、信濃町方面へコースを逆走するように歩いてみました。

信濃町駅近くで最後のランナーにぴったり付いて走る白バイをみて、ああ、エリートマラソンでもビリはいるわけだねなんて思いながら歩いていきました。もちろんビリとはいえ2時間40分台でありますがね。さて、これで終わりかなと思ったのですが、交通規制がとかれる様子がないので変だなと思いそのまま四谷方向に歩いてみました。

すると、そうかランナーがいない道路に現れたのは、収容車。観光バス2台でありました。良く見えなかったけど何名かはこのバスに乗って競技場まで帰るわけですね。競技場のスクリーンでは早稲田の学生選手が途中棄権したように見えたので、もしかしてこのバスに乗っていたんでしょうかね。
箱根を走るような走力のある若い選手でもうまく行かない日もある。マラソンは不思議な競技でありますね。

さて、東京国際マラソンという3時間にも満たない束の間の芸術の最期の最後は白バイ1台。このバイクが通りすぎると規制解除されます。パイロンが片づけられ道路が普段の道路に戻っていきます。

2006年東京国際マラソンが終りました。

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国立競技場は観客席を改装中で、コンクリが破壊されております。なんか爆弾でも落ちたみたいな感じにみえますね。


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上:最終ランナー
中:収容車(反対車線ね)
下:最後の白バイ


更新:2006.2.16
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