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ちょっとアツすぎでしょう。
2003東京国際女子マラソン。

2003.11.17
マハロ菊池

No.1076

自分のハーフマラソンを終えて、東京国際女子マラソンの高橋選手の優勝シーンをナマで観るために顔に塩吹いたまま川崎から千駄ケ谷へ移動。お昼にホープ軒へと思ってたんですがすごい混んでいて無理。もうかってまんなあ。で、となりのパン屋でクロックムッシュー(店は狭いがけっこうマイウ〜)とオレンジジュースと水を買って競技場内へ。

巨大画面の中でマラソンレースはちょうど折り返しの前辺りまで進んでいました。場内トラックではなぜか瀬古元選手と女子中学生が1200mのレース中。やっぱり瀬古さんもすっかりおやじで太くなったねぇ。女子中学生相手でも、もう勝てないやなんて、パン食べながらのどかに青空の下で観戦。そうしてるうちにマラソンレースは折り返しを越えてから高橋選手がぐんぐん出始め、楽勝ムードが場内に漂う。場内では巨大画面観ながらすでに勝ったも同然って拍手も起きる。2位につけてるアレム選手は自己記録2時間24分台の選手だから敵じゃないね。大勢で無音のテレビ観戦ってのも面白いねぇ。

レースも後半、あの市ヶ谷から四谷までの上り坂。5月の東京シティロードレースで私も走りましたが、日比谷公園からの10kmレースならたいしたことないけど、30km以上走ってきたカラダにはきついことでしょう。でも高橋選手はそれ以上のきつーい練習をボルダーでしてきてますから楽勝でしょう、ってみんな思って競技場の大画面テレビを観てたんですが、後ろを振り返ったりして、なんか苦しそうです。やっぱり暑いし風強いからね。記録は2時間20分台かなあ。なんて思ってたら、アレム選手との距離が100m、70m、40mと徐々に縮まっていることを伝える場内アナウンスが。場内にその度、どよめきが起きて、とうとう坂の途中で抜かれてしまいましたよ。あれれれれ。まいったね。

アレム選手がゴールしてから大分経って競技場内に現れた高橋選手が最後にトラックを1周する速度は異常に遅く、本当に私なみのたらたら走りでした。私ならいざ知らず、世界トップクラスの選手がレース中ああいう速度で走るってのは、これは尋常でなく相当足にきてますね。並の選手だったら最後まで走れずリタイヤしてるんだろうなと思いましたよ。

前半は2時間18分台が出そうなハイペースでしたが、終わってみれば優勝タイムが2時間24分台と、東京のコースとしては、いたって平凡な記録。で、2位の高橋選手は2時間27分21秒と、とても代表選考にかからないタイムまで落ちてしまいました。VAAMのサイトなどで世間があまりにも好タイムでのぶっちぎり優勝を望み過ぎてましたからね。とにかくハイペースで走らざるを得なかったわけですね。ラドクリフさんまで観にきてるしさ。やっぱりマラソンはタイムでなく勝負なんだよなあって、つくづく思いましたよ。しかし、本当にマラソンはゴールするまで分かりませんなあ。

大阪は同じ小出門下生の千葉選手が走るし渋井選手も絶対上げてくるだろうから、やはり3月の名古屋でもう1回走って確実に勝つしかないだろうなあ。たらたら走ってるだけのおやじが恐縮ですが、やはり、来年のアテネでは、ラドクリフ選手やヌデレバ選手、孫英傑選手とともに高次元のスピードで最後まで競い合うスピードマラソンが観たいのでもう1回頑張っていただきたいものです。アテネのコースも相当厳しいコースみたいだしね。

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本当は1位でゴールするシーンを観たかったのに残念。でも良く最後まであきらめず走ったなあと思いました。フルマラソンの難しさをあらためて認識させていただきました。


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レース後報道陣に囲まれてインタビューを受けている。中央の金髪の後ろ姿がポーラ・ラドクリフ選手。並んで右隣が高橋選手。来年はアテネの表彰台に並んでいただきたいものです。


更新:2003.11.17
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