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第23回 いぶすき菜の花マラソン(中編)

2004.1.23
コツコツランナー

No.1093

ハーフ★2時間15分15秒
ほんの少しペースアップ。木立の中、軽快に本人は気持ちよく走っているつもり。
しばらく走っていると、前方に知り合いの男性K氏が・・・。声を掛け、先に行きますと手を振って別れる。
去年人から聞いて楽しみにしていたミニトマトを出してくれるお宅のある上り坂。今年もありました!去年よりペースが速いからか、まだたくさんあるから2個いただく♪甘いものばかり食べているので酸味が美味しい。

25km地点★2時間38分38秒
いつもの練習は走っても20km位。やはり、20kmを過ぎて、少し足に疲れが出てきているような・・・。『イヤイヤ、そんな事はないはず。足もまるで元気だし、何処も痛くもなっていない。』『あ〜走るのってなんて楽しいんだろう』自分をごまかし、ごまかし走る。
疲れてきた時ほどフォームには気を付けようと、『フォーム・フォーム、ペース・ペース』と呪文のように繰り返す。
しかし、4時間半はかなり厳しい、チョット頭の中で4時間半切れなかった言い訳を考えてみる。
1.風邪をひいていた。(そんな言い訳卑怯だよなぁ)
2.スタート地点のロスタイム(3分20秒って計っちゃったしなぁ)
3.となりで走っていたおばあちゃんが気分悪くなった(そんな事実はありません)
なんの言い訳も見つからない。
だいたいハーフ2時間で走ったからって、単純計算で4時間半なんて無謀だ。何にもわかっちゃいない。フルマラソンはハーフ×2回なんかじゃない。フルマラソンはあくまでも42.195kmなんだ。甘いんだよな、だいたい。そんなんで100kmなんて走れんの?ちょっと壊れ始める。
壊れてはいけないと、次は今後の課題を考える。
1.もちろん持久力。LSDは20kmなんかじゃ全然足りないな。100kmにも挑戦したいからそれを目指せばフルへの持久力は自ずと付いてくるかな。
2.ふくらはぎや、太もも等足全般に疲労を感じるので、筋肉強化。
3.もちろん上半身も鍛え直さねば。振る腕にも疲労を感じる。
4.あとは気持ち。気力。信念。情熱。
気力?信念?情熱???私何のために走ってるの?もう4時間半なんて切れるか!!立ち止まりたい!!!何でみんな走ってるの?歩いてよ!そうすれば私も歩けるのに!
壊れる。。。
畑の中の急な上りをなんとか上ると頂上が30km

30km地点★3時間14分09秒
やっとで30kmあと12.195km。4時間半まであと1時間15分程。
いつもだったら切れる。でも、今の足では無理!しかもこの壊れた気持ちでは、絶対無理!!
『無理』の空気が体中に漂う。
追い討ちを掛けるように、しばらく大きな道路なので、狭い歩道を走らなければならないうえに、だらだら続く上り坂。
歩こうか?去年とは違い、ここまで歩かず来れた。でも足が上がらなくなってきた。数人の人が歩いている。私も歩きたい。どうしようか?いいよ。歩け。歩いちゃえ!上りなんだから少しだけ・・・
目の前に旗振って応援している人がいる。旗をみると『ん?コツコツランナーズ?似たような名前を付ける人がいるんだなぁ』
『○○さん(私)!がんばって!がんばって!!』
見るとコツ団メンバーのお父さんとお母さん。旗を振っている。【コツコツランナーズ全員完走!】という文字が目に飛び込む。
うれしくて、うれしくて、込み上げてくるものを感じる。
『ありがとうございます!ありがとう!!』と元気良いふりをして手を振り、また走る。走るぞ!!!
しかし、それからしばらくは走れたが、気力ではどうしようもないほど足が上がらなくなる。給水所でとうとう立ち止まりストレッチ。筋を伸ばし、走る。しかしまた動かない。10mほど歩く。少しでも前に進みたい。4時間半はとうに切れない。でも、ゴールしなくては・・・その一心に気持ちが切り替わる。ゴール・ゴール・・・。
坂も上り切った。次は下り。しかし、足にきている。道路脇にエアーサロンパスを選手に塗ってくれている方がいらっしゃる。気休めぐらいにはなるかも、塗ってもらおうと『お願いしてもいいですか?』『あ〜あぁ・・・ごめんね。もう出ないの・・・少しくらいは出るかも。』スタッフではない。たぶん近所から応援に来てくださる方だ。『女性なのに、、痛いね・・・頑張ってね!』『ありがとうございます』この大会の参加人数が多くなるのがわかる。
300m程下ると、私設エイドが。コース脇の車の修理工場(?)毎年従業員総出で応援してくださる。お芋に飴やハーブティなど手作りの温かいもてなし。後で他のコツ団メンバーに聞くと、毛布が敷いてあって、トレーナーの方がマッサージもしてくれたそうだ。
ベンチまで用意してあったので、とうとう座り込む。ハーブティをいただき、ふくらはぎを揉んで、意を決して走り出すが やっぱり足が上がらない。そこへエアーサロンパスが数本入った袋をもった女性が走ってくる。『いいですか?』『はい!』急いで封を切り添付して下さる。『太ももの方まで塗っときますね』本当にありがたい。
『ありがとうございます!』時間がいくらでもあれば、『いや〜助かりましたよ。ちょうど足が痛くってね・・・』と世間話でもしたいくらいうれしい。

〈後編へつづく〉

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トロピカ〜ルさん撮影の私の後ろ姿。
Step by Stepの by のかわりに×を骨団風にデザインしてみました。


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手書きのコツT。下手くそな字は愛嬌。
5〜6人から「コツコツランナーズ頑張れ!」と声を掛けて頂きました。


更新:2004.1.23
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