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ロケットマラソンレポート その5
レース中盤

2004.4.21
アウトリガー沖田

No.1116

20キロを過ぎると宇宙センターへ続く道は国道を離れる。この辺りからひとけの少ない、畑と山の中を進むことになるのは下見した通りなんだけど、走ってみると寂しいなぁ。民家の全くない所なので、前を行くランナーとなるべく離れないようにと意識が働く。ちょっとハラへってきたな。ランパンのポケットに忍ばせといたキャンディを口に。うめーな、とあっという間に4つ全部食べる。こんなに食べないよな、とスタート前は思ったのに。初フルで、レース中エネルギー補給をした事がなかったからどうも勝手が分からんな。次の25Kmエイドではバナナ食べよっと。

キロ5:20ペースで25Kmを通過。ふくらはぎの筋肉が固くなってきた気がするけど、まだ大丈夫かな。エイドでバナナをつまみ、レモンスライスをかじる。美味いうますぎる。いやぁマラソン中の柑橘類ってサイコー、なんてな事をエイドのおばちゃんに話す。名産の黒砂糖を口に放り込んでレースへ復帰。

走り出した直後から、足が重くなりキロ6分ペースまで落ちる。やばいなぁ、30キロの壁がそろそろ迫ってきたかな、次のエイドではストレッチだ。体も冷えてきて、レース中初めてトイレに行きたいと思いはじめる。ようやく熊野漁港の集落が見えてきて、おじちゃん・おばちゃんたちからの声援を受ける。ありがとうと言う元気が無くなってきたかなぁ、でも手は振ろう。しかしタバコ吸いながらマラソン応援するなよな、とかどうでもいい事が気になり出してきた。うーむ、疲れが出てきた証拠だな。

30Kmエイドのトイレに立ったとき、かなりふくらはぎに疲労が溜まってるのに気づく。用を済ませ、レモンをかじりながらエアーサロンパスを足に吹きかけてストレッチしようとするけど、あ痛たた、しゃがむのつらいね。でもまだサブ4圏内だよな、ってんで、ちゃっちゃとエイドを後にする。エイドで立ち止まって、そいで再び走り始めると脚のあちこちが痛くてたまらないね。痛みになれるまでの数百メートルがつらい。エイド直後の30Kmラインを2:45:02で通過。ぎりぎりかな、でもつらいな。このへんになると、次のエイドだけをたよりに走っている感じ。こんどは膝の外側が、着地するたびに痛むようになる。O脚だからな。やばいなぁ。

いままでは追い抜く事が多かったのが、ここへ来て追い抜かれる方が多くなってきたなぁ。そしてついに31Km過ぎで、「4時間」と書かれた黄色いビブスのペースランナーに追い抜かれる。うう、オレのサブ4が遠のいていくっ。追いかけようという気力はあるが、脚がついていかない。彼らのペースが、恐ろしく速く感じる。ペースランナーと並走する女性や、年配の方が羨ましい。32Km付近で、このコース唯一の折り返し走路に入る。ああ、ショートカットしたい。しないけどね。すれ違うランナーのほとんどは、一度追い抜いてそして追い抜かれたんだよな、はぁぁ。

35Kmのエイドでも、立ち止まってストレッチ。エアーサロンパスを吹きかけ、バナナを大量に食べる。エイドのおばちゃんが自分達のお弁当用に持ってきた、暖かい煎茶を頂く。体が冷えてるんだな、水よりもスポーツドリンクよりもはるかにうまい。35Km通過が3:20:23だったので、この時点でサブ4は絶対無理だと思い知る。もう完走あるのみだね。ただ、歩く事だけは絶対にしないと決める。

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28Km付近、熊野海水浴場の様子。きれいな所です。


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峠の手前、34Kmぐらい。いちおう笑顔はつくるけど、もう脚が上がってないですね。子供が無邪気に応援するんだ、また。


更新:2004.4.21
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