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ロケットマラソンレポート その6
レース終盤

2004.4.28
アウトリガー沖田

No.1119

いよいよ峠越え。前を見ると山道の傾斜が視界に入って、それが辛い。足下だけを見ながら、腕を振って進む。何だってフルに参加したんだろう、ハーフならもう終ってるじゃん、とかつい考えてしまう。

突然、テレビで見たホノルルマラソンの番組を思い出す。笑顔でゴール、というフレーズが頭をよぎる。そうだ、どうせ走るんだ、笑ってゴールしたいじゃんか。「えがおでゴール、笑顔でゴール」とつぶやきながら走った押切もえの気持ちがわかった気がして、すこし泣いた。35Kmからの登り3キロを25:40掛けて走る。下りになったら楽かな、という期待とは裏腹に、むりやり走らされることで痛む脚が余計いたくなる。ぜんぜんスピードが出ない。

里へ下って、40Km表示を見たときにやっとゴールを確信する。4:02:00。あと2キロ歩いたとしても40分で着く。走ったら、20分もかからず終る。ゴールしたら、坐れるし、脚を投げ出して寝転がれる。そう思うと元気が出た。子供みたいだねどうも、でもほんとにそう思った。41Kmまでのラップがひさしぶりの6分台、といっても6:37かかっている訳ですが。その先の宇宙センター入り口の坂も、最後だと思うと辛くはない。何人か追い抜いて、直線走路の先のゴールゲートへ。

事前に家族と、一緒にフィニッシュしようと約束していたんですが、その姿をゴール手前で見つけて、ああおじさん号泣。いやいや笑顔だえがおっ、僕のゴールを紹介するアナウンスを聞きながら、笑顔でゴール。キツかった〜、へろへろと芝生に座り込む。うーん、くやしいな、息はもつんだけど脚の筋肉や膝がついて来ないのが悔しい。座り込んだ自分に、係の方が親切に完走証を持ってきてくれる。ありがたいねホント。見ると、エイジ55人中16位で4:17:13。終った〜。前半押さえたらサブ4切れたよな、とか、もっと走り込みしとくんだったな、とかいろいろ考えるけど、これが今の実力だよな。

無料サービスのうどん(関西風でした)とおにぎり(新米だって、早いね)をあっという間に平らげる。しかしこの大会の参加賞はものすごくリッチですね。ゴール後にはモルツとDAKARAも貰えたし、定番のTシャツ以外に、フェイスタオルでしょ、みかんでしょ、赤米500グラムと、芋焼酎「ロケットマラソン」だ。島外からの参加者にはサトウキビもプレゼントと、大盤振る舞いだね。

フル完走者から1人、ゴールドコーストへご招待の抽選があって、倍率170分の1ぐらいの高確率なんだけど、風が冷たくて寒いしどうせ当たらないし今のオレには温泉の方がはるかに魅力的って感じでゴール後はちゃっちゃと帰宅です。もらったモルツとDAKARAは風呂上がりだな。

次は4時間切ってみせるっ。

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ゴールまであと20m。こんなに泣いたのはファインディング・ニモを観て以来だ(うそ)。


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上ー前日に撮影したゴールの様子。
下ー参加賞の数々。みかんの隣が焼酎「ロケットマラソン」。


更新:2004.4.28
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