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第4回富士・箱根ふれあいスポーツフェスタ
<前編>

2004.5.18
Javelin

No.1123

2004.5.15(土)快晴
 今回、神奈川県足柄上郡箱根町で開催された「富士・箱根ふれあいスポーツフェスタ」の男子10Kに参加してきました。

 当日の朝5時に目を覚まし外を見ると素晴らしい天候に心ときめかせながら自分の走っているイメージを重ね合わせ自分に酔っていました。眠い目をこすりながら仕度を終え指定された駐車場までは車で移動し現着7:15でした。まだ数人の参加者らしき人達が車の中で仮眠を取ったり仲間と話しをしながら会場までの送迎バスを待つ状態が約45分続きました。そんな時間も"あっ"と言う間に過ぎ去り送迎バスの運行が開始された。会場となる芦ノ湖スカイラインは自動車専用道路であることと当日は指定された車両以外の通行が出来ないためスタート地点がある本部まで送迎される訳です。私は車では何度か通ったことはありますが、記憶の中では多少のアップダウンくらいのイメージでそんなにビックリするほどの感じはありませんでした。しかし、その記憶の間違いがこれから始まる地獄の序章に過ぎなかったのです。

 会場に到着すると素晴らしい景色が出迎えてくれました。日本一の富士山です。見慣れていましたが改めて見るとその全景に圧倒され、仕事で忙しかった事など忘れてしまうほどです。また、箱根町や芦ノ湖が一望できハイキング気分でデジカメのシャッターを押していました。スタートするまでは…!約1800人の参加者が続々と送迎バスにゆられて来ています。バスから降りる参加者は何となく顔色が悪いようにも見うけられます。なぜなら会場までのバス移動はコースとなる道を走ってくるのでそれを見て感じた参加者は、そのコースの凄さに圧倒されていたようでバスから降りてからの会話は「私、走れないかも…」「俺、ヤバイなぁ~」などと言った弱気なコメントが聞こえたのが印象的でした。

 刻々とスタート時間が近づき開会式が始まりました。特別ゲストの「増田さん」と「瀬古さん」が参加者に親父ギャグ付きのエールを贈ってくれて和やかな雰囲気でスタート時10分前を向えると、タイムを狙う選手は前の方へ私は一番後ろへ迷わず並びスタートを待ちました。係員から30秒前!20秒前!10秒前!バーン…スタート!

 ゆっくりと歩き出したが走り出すまで約100mはかかっただろう。初めの1kmまでは下り坂だったがスタートが一番後だった為か約6分かかってしまった。「よし」ここからだと気合は入れたものの2kmまでは勾配のきつい登り坂に皆の足が止まっているように見えた。自分でも思ったように進んでいないことに気がついたけど、ここでペースを乱す訳にはいかないと考え我慢のレースとなった。やっと2km通過し11分52秒!こんどの3kmまでは勾配の急な下り坂でブレーキをかけながらの走行が徐々に体(膝)にダメージを与え、その後の走行に支障が出るなどと思ってもいなかった。この時は…!

 3km通過し18分48秒と予想タイムよりはるかに遅く「そっ!そんな!」と思う間もなく更に4kmまで勾配の急な登り坂が襲いかかって来た。さすがに息が切れそで周りを見ると歩き出している女性の方や年配の方が徐々に増えてきた。皆も苦しいんだなと思いながら次のカーブまでがんばろう!あそこの交通標識までがんばろう!と50m間隔で目標をたて走ることを辞めなかった。10kmを走り終えたくらいの疲労が全身に蓄積されやっとの思い出4km通過までこぎつけた。この時すでに25分10秒でした。

 折り返し地点まであと1km表示に笑顔も出すことが出来ないくらい呼吸がピークにきていた。折り返し地点までの1kmは、勾配が非常にきつい下り坂でとうとう事件は起きた。左膝外側が着地する度に痛みを感じ始めた。下り坂で体を預けて走行するのにも苦痛を感じここは無理をせず走るのを辞め歩いて様子を見ることにした。この時、自分にとって悔いの残らないレースをしようと心に決め足の痛みと格闘していたので、その間に追い抜かれた人数とかはまったく気にならなかったが抜いた人が折り返して戻って来た!そのとき折り返し地点が確認でき自然に体が走り始め5km点を無事折り返した。(折り返し地点通過タイム:34分58秒)

 結局、折り返しまでの5km間で2つの山越で高低差150m!初レースにしては過酷過ぎた事を後悔してもあと5km走らなければならない。走れるかどうかではなく足が持つのかが心配になってきた。つづく

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日本一の富士山!やはり美しかった。


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更新:2004.5.18
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