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2004えちご・くびき野100kマラソン
その6●大島村 第3峠 (50kから60k)

2004.11.24
ヒロ児玉

No.1169

最初だらだらの坂道を上って行く。まだ、上りはゆっくりではあるが走れる。坂道を歩いているランナーを次々と追い抜かすが、第3峠の頂上を越えて下りに入ると「うん?足の調子がおかしいぞ!」重力に任せて体が自然と前に出ていくが、着地するたびに針で刺されたような痛みが足全体を襲ってきて、スムーズに走れないので焦る。さっき上りで追い抜いたランナーに今度は次々に追い抜かされていく。
最初にウルトラマラソンの試練を受けたのが、この第3峠から第4峠の下りだった。

高尾や奥武蔵の山道練習では、上りはかなり苦しんだが、下りでは気分よく走れた。でも、6時間以上も走ってきた足の疲労の蓄積した状態では、上りより下りの足への衝撃が本当に堪える。「そのうちに、モルヒネ効果がある脳内ホルモンのエンドルフィンが、分泌されて楽になるから少しの我慢だ」と思うが、いつまで経っても分泌される気配なし。「参ったな〜。ウルトラは足の痛みに耐える我慢大会かい?」と気持ちが切れそうになってくる。峠を越えていくと残りの距離は短くなってくるが、足のダメージはどんどん大きくなりゴールまで遠くなっていく気がする。第3峠の下りをなんとか克服して大島村のレストエイドに到着。ここまでで57.9Km。残りはもうフルマラソンの距離と前向きに考える。まだフルの距離が残ってるとマイナスに考えると、とっても走れないもんね。おにぎり食べながら膝の屈伸しようとしゃがむと、立ち上がるのにひと苦労。

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上:第3峠の頂上まであと1kmの看板。上りは野口みずきになったように快調。
下:曲がり角やポイントには必ず誘導員がいて、声を掛けてくれる。


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上:57.9kmの大島村レストエイドでコシヒカリのおにぎりをほおばる。残りはフルマラソンの距離。ここまで約7時間。
下:エイドにはいろいろな給食があり立ち寄るのが楽しみ!胡麻をまぶした一口サイズのおにぎりが美味い。


更新:2004.11.24
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