昨年は多摩川ハーフを走ってから国立競技場へ行ったのですが、今年はマラソンをはしご観戦してみようと東京国際女子の行われる午前中に荒川の埼玉側で行われる戸田マラソンin彩湖を見に行ってみました。彩湖は自宅から走っていける場所なんですが、国立競技場に移動するので折畳み自転車で行く。10時過ぎに彩湖にかかる橋のたもとに到着。すでに5kmと10kmのレースが行われていて、速い人から遅い人までが一所懸命に走っておりました。それにしても傍から見ているとのんびり走ってるように見えるものです。私なんかもレースでは自分では精一杯走ってるんだけど、きっとこんな風にゆっくり走って見えるんだなあと思いつつぽかぽかと太陽を浴びながら観戦しました。
11時になると有森裕子さんがスターターでハーフのレースがスタート。再度橋のたもとに戻ってみるとすでにタイムアウトなのに5kmの最終ランナーが収容車を従えて走行中。10kmのランナーも、ほとんど歩いてる様な速度でよろよろ走ってるじいさんや、もうマラソンなんてイヤ〜って感じの若い女性まで数名苦戦中でありました。あと少しだから頑張れ、がんばれーって思いつつも、どうしてこの人たちはわざわざお金払ってエントリーして、ここまで遅いんでしょうねってちょっと不思議に思いました。戸田市役所の人で無理やり出されちゃったんでしょうかね?
で、ハーフのトップランナーを見てから国立へ移動開始。北戸田駅で自転車を畳んで埼京線で新宿へ。新宿で再度自転車を組み立て、国立競技場へ。ちょっと早くついたので、ホープ軒で軽く(軽くないか?)ラーメンを食べ、さらに、となりのパン屋でピザトースト(うまいよ!)とオレンジジュースを買って競技場内へ。大型スクリーンには折り返しのちょっと前で5人の集団が映っておりました。少し経つとペースランナーが離脱し4人に。その後レースは千葉選手とアレム選手に絞られた感があって、昨年はアレム選手にやられたので、小出監督も策を練り今年は大丈夫だろうと思っていたのに、やはり坂道でアレム選手が出て、ああまたアレムかあと思ってると、パスタソースみたいな名前のジェノベーゼ選手が追い抜くというスリリングな展開。上空にヘリが近づいてきて、選手が競技場に姿を現す。ジェノベーゼ選手から100mも違わず2位で入ってきたのは資生堂の選手じゃありませんか。ちょっとビックリ。で、ほとんど続いてアレム選手、千葉選手。42195mを走って来たんだから最後の100m未満なんて誤差みたいな距離なんだけど、順位はついてしまうんですな。残念ながら2時間26分が切れなかったので世界陸上の内定者も出ずでありました。
いやあ、懸命に走ったのに残念だなあと思いながら、国立のトラックを見続けていましたが、フィニッシュラインを超えた途端に腰が砕けたようにへろへろになってしまうギリギリな光景を見つつ、3時間6分ほどで帰ってきた足にテープだらけの91年の覇者、谷川真理さんが無事ゴールしたのを見てから帰路に。マラソンとは、速い人も遅い人も、古い選手も新しい選手も、子供から見てるほうが心配になるじいさんまで、それぞれに色々な参加の仕方が出来るスポーツであるなあと思った次第であります。