ここからいよいよ1番難所の急坂である第4峠の上りが始まる。さすがに走って上れる傾斜ではないので全て歩き。走りで上っているランナーが何人か前にいたが、歩いてるこっちとの距離はほとんど縮まっていない。歩きと走りでタイムはそれほど変わらないが、足への疲労度は極端に違う。最初から上りは歩いていけばよかったと少し後悔する。
峠の頂上付近に給水エイドがあり、高校生の男子が大声で熱いエールを送ってくれる。
「もう少しで頂上だからガンバレ!!」「ほら!頑張れ!!」とこちらにだんだん近づいてきて全身を使って気合を入れてくれる。彼にはトボトボ歩いている姿が不甲斐ないと写ったのかな?。でも、こういうハートの熱い応援も有り難い。
上りを歩ききると恐怖の下りが始まる。第4峠の下りは勾配もきつく距離も長い。
足の痛みと格闘していると、富山の上田さんに追いつく。上田さんもかなり下りに苦労している様子。「下りはきついっすねー」「本当に参るね」なんてお互い話しながら次のエイドまで一緒に行ってもらう。話しながら走っていると、足の痛みが紛れて本当に助かった。レストエイドに着いてから、トイレ休憩するので先に行ってもらい別れる。第2関門69.1kmの浦川原村いきいきセンターレストエイドまで8時間32分06秒。貯金は43分に減ってしまった。