仕事柄、出張はめったにないのですが、去る1月21日、突然金沢出張のチャンスがやってきました。たまの遠出なら走らにゃソンソン。シューズやらジャージやらを詰め込んで、たったの一泊ですが、大荷物を抱えて上越新幹線に乗り込みました。空路が断然早いんですが、せっかくの初北陸、道中も雪景色を楽しもうと、早起きして5時間半かけての地上の旅です。
仕事が思いのほか長引いて、自由になったのは夜10時半。カニづくしの夕べは泣く泣く断念です。楽しみにしていた兼六園の雪吊りライトアップもとっくに終わっていましたが、真夜中までやってるホテル内の天然温泉だけはしっかり堪能して、翌朝出発までの朝ランに備えることにします。
朝6時半起床。ロンT&タイツの上にジャージ上、ウィンドブレーカー上下を着込んで出発です。シューズはトレイルラン用に買ったサロモンのXAPro-GTX(グッズNo.1095参照)です。ゴアテックスのアッパーは、雪で濡れてもへっちゃらなはず。フロントでもらったお散歩マップをポケットにゴー。
まずは金沢城公園内で雪遊びしてからお堀に沿って走ります。一番乗りというほどの早起きでもありませんが、まだ足跡の少ない雪の上をキュッキュッと走るのは気持ちがいいものです。兼六園を左にみながらぐるっと1周。2周目は白鳥路を通って石川門へ。前田利家公像に軽く敬礼して兼六園のみを回ります。中も散策してみたいところですが、ありゃりゃ、手ぶらできちゃいました。入場料が払えません。
広坂を登ると右手に石川県立能楽堂。雪の中の能楽堂は、はっとするほどの美しさです。隣の護国神社を軽くお参り+給水(手水)。今度は小立野通りの商店街を走ってみます。茶屋街も見てみたいし、武家屋敷もいいし、なんて考えてるうちに景色が寂しくなってきました。信号停止で地図を確認すると、ひがし茶屋街はちょっと遠そうです。10時半には戻りの電車に乗らないといけないしね。では、武家屋敷プランで。
犀川に沿って「ごぼる〜ごぼる〜俺たちィ〜♪」(金沢弁;雪や泥に足をとられるの意。ちなみに私の故郷の博多弁では"いぼる"といいます)なんてちっちゃく唱いながら走り、商店街を経て長町へ。「こも」(雪よけの藁)のめぐらされた土塀に囲まれた屋敷跡を走り、出発前にもうひと風呂浴びるべく、帰路につきました。
土曜の朝2時間半ばかり。見どころたくさんの金沢の町でしたが、この間すれちがったランナーはたったの2人でした。もったいないな〜。でも「百万石ロードレース」や駅伝など、ランニングはとてもさかんなようです。格安のバスツアーも出ているようだし、今度はプライベートで来てみたい街でした。