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第15回宮古島100kワイドーマラソン
完走記●その7
<海宝館からうえのドイツ文化村(85k〜100k)-1>

2005.3.15
ヒロ児玉

No.1208

強風の岬を克服してからは、らくだのこぶ状態のアップダウンが続きます。「えちごの5つの峠に比べたら全然問題ないぞ」と自分に言い聞かせて走りますが、やはりかなり脚には堪えます。筋肉が高乳酸状態になり、疲労のピークに達した状態では脚を前に出そうと思っても身体が言う事をきかなく、ぺースを落とさないように行くだけ。「もう少し第2トランジットで休憩しておけばよかったかな…」とちょい弱気になってきます。

60k以降歩きたくなってもとにかく我慢の連続で脚の痛みに耐えていると、後ろから元気な足取りでやってくるハーフ組や50k組のランナーが「あともう少しだから頑張って〜!!」「早朝から80k以上走ってきてお疲れさま…」なんて温かい言葉を掛けてくれます。そんな有り難い声を聞いたら、今まで押さえていた感情の抑制が崩れてきて、もうウルウル状態になってきました。「どうもありがとう!応援にエネルギー貰ったんでいきまっせ〜」心の中でお礼を言ってひたすら我慢して走って行きます。

七又海岸付近の細かいアップダウンをなんとか走りきり、シギラベイCC脇のコースに入ると残り5kの看板。手元の時計を見ると10時間50分09秒。「残り5kを辛抱して歩かなければ11時間30分も切れるかも?よっしゃー!!苦あれば楽あり、頑張るぞー」遠くにドイツの古城を模した、ゴールのうえのドイツ文化村の博愛記念館が見えてきます。えちごの時は残り5kの地点では日も暮れて暗闇の中、ゴールがどこにあるのか分からず辛い思いしましたけど、まだ明るいし目標が見えているので気持ちは少し楽でした。

最後のゆるいワイドー坂をなんとか上り、後はゴールまで下りになるので、今までの脚の痛みが何処に行ったと思うぐらい、徐々に加速して夢中でゴールゲート目指します。赤じゅうたんが敷き詰められたゲート前を気分よく進みガッツポーズでゴールテープを切りました。タイムは11時間25分38秒。「やった〜宮古島の風に勝ったぞ〜!!」長〜い一日が終りました。

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上:海宝館から細かいアップダウンが続きます。
下:ゴールのうえのドイツ文化村の博愛記念館。目標が見えてくると元気になります。


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赤じゅうたんの上を走るのは気分いい!長〜い一日がやっと終りました。


更新:2005.3.15
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