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レ・ミゼラブルを観に
代走会員、帝国劇場へ

2005.5.6
マハロ菊池

No.1220

赤羽駅伝時にロヒさんからいただいたチケットで2005年の4月に人気のミュージカル、「レ・ミゼラブル」を観賞させていただきました。物語はいまさら解説する必要もないほど有名なお話で、本でも読んでいるし、映画でも観ているのですが、こういう生の舞台というのは、また良いものですね。
http://www.toho.co.jp/stage/lesmis/welcome-j.html

ミュージカルの役者さんって、歌って踊れないとならないから大変ですよね。しかも3時間を超える上演時間ですから、それなりの筋力や心肺機能がないと勤まらないだろうなあなどと思いながら観ておりました。ちなみに1名の役者さんが公演期間中ずーっとやってるわけじゃなくて、上演日や昼夜の回によってジャン・バルジャンがハムの人だったり、色々な人が交代で演じているようであります。そりゃそうですよね。あれを毎日2回やるには相当鍛えておかないとなりませんよね。まあ、配役によるでしょうけどね。

なんでも日本での初演は1987年で、2005年5月24日の夜公演でちょうど2000回になるそうです。その間、役者さんも色々変わったんでしょうけど、ランニング同様やり続けるということは大変だけど大事なことでありますね。本田美奈子.さんが白血病で倒れたためマルシアさんがファンティーヌ役を演じております。

で、2000回記念のスペシャルバージョンとして、鹿賀丈史、岩崎宏美、島田歌穂、石川禅、岡幸二郎、斎藤晴彦ら、歴代キャストが復活する公演が期間限定で行われるそうです。うーん、そういわれるともう1回観たくなってしまいますなあ。

ちなみに廻り舞台が演出上効果的に使われていましたが、あれをトレッドミル代わりに帝劇で鍛練したらすごい贅沢だろうなあなどと思い調べてみると、回り舞台(廻り盆)を考案したのは、江戸の狂言作家、中村伝七さんだそうです。で、19世紀に入ってから、西洋の劇場がこれを真似て使うようになったそうです。

帝国劇場って、今の建物は1966年完成だそうですが、旧帝国劇場は、1906年に帝国劇場株式会社発起人総会が西園寺公望、伊藤博文等のお歴々が出席して行われ、帝国劇場創立委員長には渋沢栄一を選出し、「国賓クラスを招待するのに相応しい大劇場」として建設され、明治44年(1911年)に落成したそうです。 西洋のオペラハウスを模して、ルネッサンス様式を基調とし、日本初のオーケストラ・ピットやもちろん回り舞台もあったそうです。

良く考えるに、ナポレオン失脚後のブルボン復古王政による反動政治や7月革命付近の話が背景にある舞台を皇居前で、しかも帝国劇場でやってるわけだから、不況だ、リストラだという割には平和な世の中でありますね。まあ、そういう平和な世の中なので、走っていられるわけであります。

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帝国劇場玄関。写真奥はランナーの聖地、皇居。
せっかくだが、今日は走らないよ。


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開演前の風景。
誰かに感情移入して観れると楽しいのでしょうが、ジャン・バルジャンやジャベールよりも、宿屋の主人テナルディエに妙に納得できる自分が悲しい。


更新:2005.5.6
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