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おじゃり申せ、たねがしま その2

2005.7.12
ショーブン

No.1235

鹿児島市の中心街天文館通りあたりへは空港からバスで50分くらい、県立博物館で歴史や自然をおさらいしてから学芸員のかたに黒豚のお店を伺って直行、すっかり腹ごしらえをして鹿児島港(北埠頭)まではさっとタクシーで行って、トッピー乗船。こんなに速い海上ののりものははじめてでした。アナウンスがすごい「これより浮上を開始します」。たしかにふわっと浮いたように向きを変えて、波の衝撃もなく船室内にある速度のデジタル表示はどんどん上がる、時速80km!すげえ、どうなってるのこれ?

13時すぎに出発したトッピーは15時には種子島西表港に到着。ここでふたたび「鉄砲館」という種子島の歴史博物館へ(なんといっても小学5年生の長男が一緒なのですから、旅はこういうことになっていくのです)。鉄砲伝来以来、日本でのはじめてのてつはうづくりに隠されたわかさ姫の秘話などのジオラマ劇にしびれながらゆっくり学習です。戦争のやりかたをすっかり変えた鉄砲はここ種子島の豊富に鉄を含む砂鉄、製鉄(たたら)技術があって始まったことが分かりました。

それからバスに乗って、島の半分を南下して宿にむかいます。その途中に明日のコースも通るのでちょっと下見。ああ、聞きしに勝るアップダウンの連続じゃん、さとうきび畑、美しい海辺、気をそらしながら走ろう。
種子島は南北に60kmあまり、マラソンを走ると島の南三分の二ほどを通ったことになります。おおー、なんだかいつもより長い距離に感じることよ。

早寝早起きして、バスでスタート会場よきの浜に着いたのがスタートの1時間半くらい前、ゆっくり着替えて、手荷物を預けて(片道コースなのでゴールまで先に持っていってくれるのです)、浜に出て海水に触れてみたりなどしながらゆっくりアップ、その間中ずっと同じ曲が会場に流されています。♪過去から未来へ駆け抜けろ〜♪ウエブでは聞き流していましたが、こうやって何回も聞かされると、ははあ、火縄銃(過去)からロケット(未来)って言いたいわけね、わかったわかった。おかげでメロディーを諳んじられるようになりましたよ。

さあ火縄銃の号砲が何発も響き、いよいよスタート。なんていっても230人ほどの参加者なのでみなで一斉に国道を走り始めます。天気は小雨まじりでしたが、きっと晴れてくるのだろうなあと、とくになにも対策せず、鼻歌まじりでふらふらと。アウトリガー氏も見てから30分も予想タイムを縮めた坂また坂、がこれからやってくるかと思うと、抑えて抑えて、いつにもましておっそい「入り」です。

10キロ54分、つぎを55分、ハーフ115分ほどかかって、さあ、後半は長い長い坂が3つくらいあるのです。種子島は、北から西表町、中種子町、南種子町とあるのですが、南種子(みなみたね)に入るころには、230人はすっかりバラバラになり、視界に前ゆくは二人、うしろはほとんど振り返りませんでしたが、きっと同じように遠くに二人くらい、って感じだったのではないでしょうか、だんだん沿道で南日本新聞の旗を振ってくれるひとのほうが人数が多くなって、プログラムを持ったひとからゼッケンをみたのか名指しで声援されました。おー、一流ランナーな気分(!?)です。

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お世話になったジェットフォイル「トッピー」
愛称トッピーはとびうおの意。時速80kmで海上を飛ぶように航行、超高速、超快適です。


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更新:2005.7.12
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