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夏休み、河口湖・西湖へ

2005.8.19
ショーブン

No.1246

大好きな河口湖畔での夏の鍛錬。恒例、ひとり合宿と銘打って日中の家族との行楽の前に「合宿スケジュール」をこなします。天気がよければ、富士山の群青色の偉容を拝みながらジョグが楽しめます。早朝から湖面に浮かぶ釣り船や、水上スキー、冷たそうな深緑色の湖水が涼しげです。河口湖は海抜830m、とくに夏は東京あたりと気温差が大きくて、帰りたくなくなる場所です。湖岸線は約20km、設定している外周コースで18kmほど、ちょうど100分くらいで1周するのが定番の「朝飯前」です。さて合宿も最終日、快晴の朝5時すぎ、湖南側のまん中あたりにある八木崎公園から時計回りにスタート、さっそく何人かのランナーとすれ違います。「おざーす」、挨拶も軽やか、温泉宿の脇を抜けると朝風呂の洗面器の音、せっけんのにおいもしてきます、よし今朝は体調よいな。

40分ほど道なりに走って足和田という場所にさしかかり、ひとつの判断をします。今日は西湖へ行って帰ってこられるか・・・西湖を周回すると往復を含めて12km以上余計に走ることになります。家族を待たせる時間が増えますし、ガス欠でバテたりしたこともあります。事前の段取りと体調がかぎです。今回はどちらもばっちりと判断し、西湖への坂道を上がっていきます。西湖、サイコー!

写真のように西湖は河口湖より高いところにあって、ちょっとした秘境です。クルマもほとんど来ないので、外周道路は自転車やランナーがちらほら、部活動の合宿地にもなっています。アスファルトにスプレーで何kmとか第何区とか書いてあって、ランナー気分が高まります。湖畔に朝の体操に出てきた眠そうな学生たちを尻目に、ちゃっちゃか走ります。やはり時計回りに走って、コウモリ穴を過ぎ森を抜けて、西端の「道の駅」からは帰りみちとなり、湖岸線に沿って快適にゆるやかなアップダウンをつづけます。

西湖一周に1時間ほどかけてから、河口湖霊園を横目に(ここいいなあ・笑)坂道を降りてふたたび足和田へ戻ります。奥河口湖という名称どおり、静かで緑の深い道が続きます。直線的なトンネルに入るか湖岸に近づく脇道を抜けるかの選択があります。まっくらなトンネルに入るのは勇気がいります、安全を期して脇にそれると真新しいアンツーカーの歩道になっていました、ラッキー。対岸にそびえる富士山の姿に励まされるように、ひとけのない湖岸線をゆっくり走ります。それから大石という地名になってブルーベリー園やハーブ園があって、よおし大分きたな、という気になってきます。大石小学校の水のみ場で一息入れてふたたび走り出したとたん、パラパラきたなと思うまもなくなんと、どしゃ降りの雨です。雨の中で走るとどういうわけか一人笑いになります。すぐに上がってくれたのでちょうどよいクールダウンになりました。そろそろ猿回し劇場とかきれいに整備されたオルゴール博物館や美術館もでてきます。湖のすぐそばが遊歩道として舗装されていて気分よく走れます。でもだいぶ疲れも感じてきます。もうひとがんばりっ。

もうひとつの判断ポイントにきます。河口湖大橋、これを渡ればショートカットで八木崎公園に戻れるのです。大丈夫、体調はよいぞ、誘惑に目をつぶり産屋ヶ崎トンネルをくぐり、逆さ富士をカメラに収めようと構える人をすりぬけて温泉宿がたちならぶ湖岸線をいくと、朝食を浴衣姿でとる人々がガラス越しに見えます。あー、おなか空いたなあ、お、朝からビール、いいねー、朝湯に朝酒かい。さあ終盤、前日に家族で登った三つ峠登山口を過ぎて(写真はそのときのもの)、カチカチ山ロープウェイ前を通り、そろそろ混雑してくる無料駐車場を抜けて、大橋に通じる道を横断して、さあいよいよ戻ってきました。都合3時間超、快晴からどしゃ降りになり、富士も見え隠れして、楽しかったなあ。今日の予定は御殿場に買い物に寄って帰るだけ、というわけで西湖も合わせてめいっぱい鍛錬したのでありました。また来たいな、秋合宿を企てよう。

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画素があらくて印象派風、河口湖のむこうに小さく西湖がみえますか。


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更新:2005.8.19
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