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第13回日本山岳耐久レース●最終章
〜第三関門からゴール編〜

2005.10.14
パホイホイ小虫

No.1272

御岳山から民家を抜けてまた山へ。しばらく走ると、日の出山のちょっとした階段があります。目の前にはランパンの人。私は足が上がらないのでまたよろよろと上りますが、前の人もストックを突きながらもペースが上がりません。みんな辛いんだね。

なんとか付いて行きますが、雨でアームウォーマーもぐっしょり濡れて、疲労のためか身体も冷えてました。さすがに、時々意識がぼうっとします。前の方、山頂で休むかな?と思いましたが、さくっと通り抜けて行ってしまいました。ちょっと追いかけますが、鎮痛剤が切れてきたのかまた足の痛みが増しています。ここからが、念願の金毘羅尾根の下りなのに。

一度止まりました。長袖の防水ウィンドジャケットを着て、アームウォーマーは脱ぎました。手拭いも外して、ヘッドライトもLEDだけにして、鎮痛剤を飲んで、カフェイン飴をかりかり食べて、カーボショッツを食べました。準備お終い。

そこからは、深い水溜りもどろどろの踏み跡もどうでも良くて、ただ足を前に振り出して走りました。ここまで不思議と靴の中に染みてこなかった水も、完全にがぼがぼいってます。大人なのに、水溜りに突っ込んで泥水を跳ね上げて、なんか、河童みたいになって走ってます。

もう、ただ走るだけ。残りの距離は分かってます。すぐにゴールに着きます。ペースを一定にして、腕を振って、山の中からフェンスがあるところを通って、道路を越える橋を通って、五日市の街の灯りが見えました。舗装路に出て、赤い棒を持ったスタッフに誘導されます。前回の試走で「どっちだっけ?」ってなった商店の前を抜けて、あとは右に曲がるだけ。前を走ってる男の人がちらっと振り向いて、ペースを上げます。こっちも全力。笑ってゴールでした。

タイムは、15:21:29。総合順位は272位。スタッフに、「しばらく待ってて下さいね」と言われて、貰った完走証には「10-20代女子 4位」って書いてありました。おおー!

終わったー、夢みたい、でした。体育館に戻って、アロハさんにおでんとビールを頂きました。美味しかった。着替えて寝袋に入っても、ぼーっとしてるのにちっとも眠れませんでした。

山耐にエントリーしてから、いっぱい応援してもらって、いっぱい助けてもらって、いろんな人と知り合いになれて、何度も山に走りに行けて、あっちこっちの温泉も制覇出来て、故障しないでレースに出れて、ちゃんとゴールも出来て、すごく楽しかったです。

ちなみに、入賞は、してたみたいなんですけど、何にも言われなかったので、生まれて初めての表彰式、あったみたいなんですけど?…出そびれちゃいました。なんかくれたかしら?

来年も頑張ります。ありがとうございました。おしまい。

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58.00〜71.5km。
標高は929m→170m。
日の出山を過ぎればもう下るばかり。


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マラソンの原選手並みの状態なのでモザイクさせて下さい。
ちなみにザックにゼッケンをつけていると、こういう写真の時見つけられない。


更新:2005.10.14
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